2007年06月08日

大河ドラマ『天地人』  大河ドラマの歴史〜00年代(3)



大河ドラマ『天地人』、いろんなところでもはや話題を振り
まいていますね。

直江兼続にゆかりの地域では、あまりに早い大河ドラマ『天地人』
の放映決定に、一部「今から人気が出すぎては、途中で息切れを
起こすのではないか」といった懸念の声も正直、あるとか。


ですが、いまの「風林火山」ブームもあって、いっそのこと
風林火山のあとに(つまり08年)天地人をやればよかったのに、
という恨み節もあるようです。



2年間のロングブームとなりえた新潟県の春日山周辺では、
いまどのような声が巷にあふれているのか、ちょっと興味が
ありますね。


でも、すでに各種メディアでの天地人の取り上げようはすごく、
天地人にかける期待の高さを裏付けているといってよいでしょう。



00年代の大河ドラマの教訓も生かしたすばらしい大河ドラマに
天地人がなってくれることを願う歴史ファン、直江兼続ファンは
きっと多いことでしょう。



2003年の『武蔵 MUSASHI』は何度も映画化、ドラマ化されている
名作である吉川英治の作品を原作とし、宮本武蔵をテーマにする
漫画『バガボンド』が大ヒットしていたことから大きな期待を
受けていたようです。


でも、スピーディな展開にするためか武蔵の人間形成に重要な
修行時代を大幅に省略し、また山場である一乗寺の決闘を序盤に
持ってきたのが失敗したと言われています。


脚本は原作の剣豪モノとは異なる青春ドラマ的だが視聴者には
受け入れられず、更に『バガボンド』のファンからもただの
便乗ドラマとしか見られなかったという厳しい評価も。

原作からの逸脱、存在意義の薄弱な登場人物、回想シーンが多く、
主人公がほとんど登場しない話すらあったそうです。

有名俳優を毎回ゲスト出演させるテコ入れも行ったが効果は
なく、巌流島の決闘以降はまったくオリジナルであるが、
ドラマは更に迷走して武蔵村なる虚構のユートピアまでが登場し、
政治向きの話を入れて武蔵とほとんど関わりのない徳川家康や
淀殿や真田幸村が登場するが、中途半端な観は否めませんでした。

放送終了後には黒澤プロから『七人の侍』の著作権侵害している
として裁判沙汰にもなり(裁判では勝訴)、また新聞紙上において
沢庵和尚役の渡瀬恒彦さんが「武蔵はミスキャストで失敗した」
と苦言を呈しました。



2004年の『新選組!』は人気脚本家の三谷幸喜を起用したもの
でした。

『黄金の日日』など1970年代後半の、大河ドラマパターンの打破が
図られた時代の作品に熱狂した三谷の脚本は支持・不支持を
大きく二分することになったようです。

従来の大河ドラマとはまた違った骨太なストーリーに、
笑いの要素のあるコミカルな部分を加えたエンターテインメント
性重視の脚本といわれました。

また、配役を登場人物と同世代に設定してSMAPの香取慎吾を
主役に据えたり、若手人気俳優や舞台俳優を積極的に起用し、
隊士をはじめ一人一人のキャラクターを丁寧に描ききった点で
評価されているようです。

若年層や三谷の同世代を中心とした視聴者や糸井重里ら著名人から
熱い支持を受ける一方で、一部の史実や従来の設定から大きく
逸脱した内容のために歴史ファンや高齢層にかなり受けが悪かった
と言われています。

他方NHKには大量の応援のハガキが寄せられ、番組終了後には
続編希望が多数寄せられたため、大河ドラマとしては史上初の
続編(『新選組!! 土方歳三 最期の一日』)が制作されました。

また内容も、本編を凌ぐほど完成度が高いと絶賛されたそうです。

2005年に行われたアンケートでは好きな大河ドラマの中で2位に
選ばれました(ちなみに1位は『独眼竜政宗』)。

ただこのアンケートは主にウェブ上での募集だったため古くからの
視聴者の人気を反映してるとは言い難いようです。



posted by 大河ドラマ 天地人 at 19:37| 大河ドラマの歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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